昨年8月6日の広島平和記念式典に出席したミゲル・デスコト・ブロックマン第63回国連総会議長は、宗教・信仰をもつ政治指導者の一つのあるべき姿勢を示し、多くの方々に感動を与えました。それは、その式典における演説で、自身がカトリック神父であることを述べ、次のように語りました。
「ローマ・カトリック教会の神父及びナザレのイエスの弟子として、宿命的なB-29エノラ・ゲイ号」の故ポール・ティベッツ議長が我々の教会の信者であったという事実に対し、私は心の底から日本の兄弟・姉妹の許しを請いたいと思います。後にカトリックの従軍牧師であったジョージ・ザブレッカ神父が、この行為がイエスの教えに対する、想像しうる最悪の裏切りの一つであったと認めたことは、私にとってある程度の慰めではありますが、私は、自分の教会の名において皆様に許しを求めます。」 演説全文は、こちらhttp://unic.or.jp/unic/press_release/1260
デスコト師は、カトリック司祭であり、ニカラグア国では閣僚級のポストに就任されておりました。2008年6月より、第63回国連総会議長に就任されておりました。レフ・トルストイ、マハトマ・ガンジー、ルーサー・キングなどの生き方や考え方に共鳴し、非暴力主義、国際法遵守、社会正義への姿勢を堅持され、それへの行動を行っております。
デスコト師の演説から、政治指導者としてのいのちの尊厳、平和と正義への強い信念とともに、宗教者としての真摯な誠実さを持ち、愛、慈悲の実践者であることを感じられます。こうした政治指導者こそが、政治の場において、未来を切り開き、「共にすべてのいのちが守られる」世界をつくり出すことができるのではないかと、強く思いました。シノハラ


