5月28日、ニューヨーク・国連で開催されていたNPT・核拡散防止条約再検討会議が終了し、10年ぶりに核軍縮・核不拡散のための行動計画を明記した最終文書を全会一致で採択されました。
交渉は、最終日までもつれ込んだものの、土壇場で合意が成立されました。この「最新ニュース(5月16日)」の中でもお知らせしましたが、会議の議長から提案されていた合意草案から、後退した内容になり、まだまだ課題が多いものの、10年ぶりに最終文書の採択がなされたことは、前回2005年の再検討会議が決裂し、危機におちいっていた核軍縮・核不拡散の流れをもう一度、前向きに戻したという意味で、成果があったことと思います。
私も前日(5月27日)までのニュースから、かなり厳しい交渉で、2005年の時と同様に、最終文書の採択までは難しいのではと不安に思っておりました。ある軍縮の専門家から、国際交渉では、文書が採択されるまでに交渉決裂になってしまうような"後ろ向きの姿勢や弱気"、"採択ができないのではという不安"、が蔓延る時が来るので、そこでいかに共通の目標を見出し、前進できる気持ちを共有できるかによって、採択にいけるかどうかが決まると教えて頂いた時があります。そして、その時、重要なのが、交渉している当事者に対し、周囲からの力強い前向きのメッセージをおくることですとも、教えて頂きました。
その意味で核兵器のない世界をめざす市民の方々の声が、まさにこの度の採択成功への重要な役割を果たされたものと思います。ARMS DOWNも、多くの方々から頂いたご署名をもとに、会議期間中に、NPT会議における公式演説や国連日本政府代表部との会合の中でARMS DOWNのメッセージを伝え、また、国連本部内でのARMS DOWNシンポジウムの開催、核兵器廃絶への諸宗教者によるの合同の祈り、広島・長崎市長をはじめとする市民リーダーとの連携、平和行進、ニューヨーク市内における街頭署名など、さまざまなかたちでARMS DOWNのメッセージを伝えていきました。
この度のNPT会議と最終文書の採決から、人々の平和への願いをきちんと提示し、伝えていくことの大事さを学びました。NPT会議の採択がなされたものの、まだまだ核兵器廃絶まで課題が多いです。それに向けてこれからが本番です。より一層のARMS DOWNキャンペーンを呼びかけていきます。キャンペーンは9月25日まで実施します。シノハラ


