ARMS DOWNキャンペーンは、2006年広島・京都で開催された「WCRP青年世界大会」を機縁としています。この大会は、「第8回WCRP世界大会http://www.wcrp.or.jp/wcrp/generalassembly.html」の直前に、WCRP国際青年会委員会が主催した世界の諸宗教青年による初めての世界大会でした。世界各地から391名の諸宗教青年リーダーが広島に集い、原爆の悲惨さを学びながら、青年宗教者の平和に対する役割について議論を行いました。
『今日の世界においては、民族や宗教が絡んだ紛争は依然として後を絶たず、"宗教は紛争の原因とはなりえても、平和を作り出す力とはなりえない"と思われがちです。そして、紛争の犠牲者のみならず加害者やテロリズムの実行者の多くは、青年です。まさに「青年宗教者」こそは、紛争や抑圧という暴力に対して重要な影響力を持っています。その影響力を平和創造に、いかに転換していくかが最重要な課題です。 将来の世界に対する責任と同時に、今まさに紛争の当事者となっている多くの青年が存在する今日に対する責任を十分に果たすために、WCRP青年世界大会は、その解答を探すべく青年らいし本音の議論を展開します。』、これは、WCRP青年世界大会の開催趣旨の一節です。
とかく青年期は、「将来のために、現在はその準備期間である」というように、将来という目的に対する、手段の時期と思われがちであります。しかし、WCRP青年世界大会は、この一節の通り、紛争や戦争が起こっているが、その被害者、加害者とも青年が多いという現実に目を向け、今こそ青年が平和創造の主体者として地球課題に取り組むという意思のもとで開催されました。
この青年の意思の背景には、WCRP青年世界大会の前に、世界の9地域にて、大会に向けた青年の事前会議での議論が強く反映されたためです。
諸宗教による青年の事前会議は、アジア(05年7月アンボン)、北米(05年11月ニューヨーク)、南米(05年11月コルトバ)、日本(06年1月東京・国連大学)、アフリカ(06年2月ダルエス・ダラーム)、中・東欧州(06年4月トリビシ)、中東(06年6月ベイルート)、西欧州(06年7月ジュネーブ)、イスラエル・パレスチナ(06年7月エルサレム)で開催されました。
これらの事前会議の中で、貧困や紛争、軍縮、環境、人権などの地球的諸課題について議論を行い、それに対する青年宗教リーダーとしての役割について話し合いが行われました。
そして、世界には、1,000万人ほどの兵士や軍人がいるといわれているがそのほとんどが青年であるという現実。中には、30万人の少年兵も存在するということ。また、紛争状況でそうした兵士や軍人によって、被害となる方々は、女性や子供、高齢者が多いということを学びました。
戦争や紛争においては、まさに青年が当事者になっているケースが圧倒的であることを鑑み、それならば青年が平和を構築する当事者として行動を起すことが最重要であるという認識が、各地域で共有されるようになり、WCRP青年世界大会における開催の趣旨が定められました。
そして、このWCRP青年世界大会で採択されたのが「広島宣言」です。この「広島宣言」は、青年が傍観者ではなく、主体的に平和活動に取り組むことを表明し、そのために、諸宗教間の青年ネットワークを強化すること。また現実的に平和構築に影響を与えることができるように、政界、財界、国連諸機関、NGO、市民社会などの各界との連携を構築することなどが謳われております。
この「広島宣言」に基づき、各地域における諸宗教青年による具体的な平和活動がスタートしました。
そして、それがARMS DOWNキャンペーンにつながっていくことになるのです。シノハラ


